世界中の不良少年たちへ~大人と呼ばれているあなたに読んでもらいたい絵本 「おごだでませんように」

絵本で泣くなんて初めてだった。

泣かせようという悲しい物語ではないのに泣いてしまう……。
どうして泣いてしまうのか何度も読み返した。
何回読み返しても涙が出てくる。
世界中の不良へ届けたい

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歯を食いしばって横を向く少年


表紙絵は歯を食いしばって何かを我慢している少年の横顔。

「ホントのことなんて、ぜったいに言ってやるもんか。
どーせわかってくれないに決まってる」

そんな思いで押し黙ったまま横を向いていた時期、
僕はけっこう長かったし、今でもときどきそうなる。

正しいと思ってやったはずなのに、自分のやったことをきちんと説明できないことは多い。
繰り返すうちに周囲はそんな奴だという目で見るようになる。

そのうちに

「どーせ俺は……」

となったり、

わかってくれない周囲が悪いと思ったりする。

ぼくは環境を変えた。
つまり、家を出たということ。
もちろん高校を出てからだけど。

都会にはいろいろな大人がいて、わかってくれる人もいたし、もっとわからない人もいた。

本や映画、美術品などに学ぶことの方が多かったかもしれない。

そのせいか、相変わらずキチンと人と向き合えないでいる。

そんな自分を踏まえて、
せめて子供たちに対しては、わかってやれる大人でありたいと思う。

この本に出てくる先生のように。

絵本で泣くなんて初めてだった。

泣かせようという、悲しい物語ではないのに……。
どうして泣いてしまうのか何度も読み返した。
何回読み返しても涙が出てくる。
世界中の不良たちへ届けたい。

絵がイイ!

ページの間がイイ!

表紙絵は歯を食いしばって何かを我慢している少年の横顔だ。

「ホントのことなんて、ぜったいに言ってやるもんか。
どーせわかってくれないに決まってる」

そんな思いで押し黙ったまま横を向いていた時期、
僕はけっこう長かったし、今でもときどきそうなる。

自分のやったことをきちんと説明できないことは多い。
繰り返すうちに周囲はそんな奴だという目で見るようになる。

そのうちに

「どーせ俺は……」

となったり、

わかってくれない周囲が悪いと思ったりする。

ぼくは環境を変えた。
つまり、家を出たということ。
もちろん高校を出てからだけど。

都会にはいろいろな大人がいて、わかってくれる人もいたし、もっとわからない人もいた。

本や映画、美術品などに学ぶことの方が多かったかもしれない。

そのせいか、相変わらずキチンと人と向き合えないでいる。

そんな自分を踏まえて、
せめて子供たちに対しては、わかってやれる大人でありたいと思う。

この本に出てくる先生のように。

ページの間がイイ!

日本文化は間・余白で語る。

水墨画や襖絵、和歌・俳句などはその最たるもので、絶妙の構図と余白の緊張感が絵を引き締めるし、少ない文字数から行間に思いを巡らすことができる。

描き過ぎない、語りすぎないことが美とされる。

シンプルなストーリーで、ほぼ予想通りにすすむ本作。
ためて
ためてためて、
クライマックスを迎える。

そこでボロボロ涙がこぼれた。

世界中の不良たちへ

ほんの少しのボタンの掛け違いに理不尽を抱えなければならないことって多い。

明らかな間違いを押し付けられることも多々ある!

根拠の不透明な同調圧力は厳しいものだ。

僕が子供の頃は「うさぎ跳び」をやらされていた。
後になって、膝関節を傷めたりで発育上よろしくないとわかり消滅したが。

マスク論議だってそうではないか?

体育会系のクラブ活動、担任先生による体罰や依怙贔屓は日常茶飯事だった。
嫌いな先生の方が多く
学校が嫌いになった。
だから、進路を決めるとき、
先生にだけはなりたくないと思った。

学校で、
家庭で

わからないから教えてもらう子供たち。

子供たちに間違いを押し付けてはいけない。

子供は立場的に弱いから、
疑問を持ったとしても、
NOを言えないことが多い。

僕らは理不尽を呑み込まされているような気がする。

誰も応えてくれない

「どうして」

をしまい込んだまま年を重ねていく。

そんなつもりでそうしたわけじゃない

籠った空気を入れ替えようと窓を開けたら閉まらなくなった。

普段開けない窓を勝手に開けるからだと、
設備管理のおじさんに怒られた。

開けるなとは書いていなかったし、
コロナで換気が必要だと言ったら換気扇で十分だと言われた。
厚労省の感染対策指針によれば、換気扇だけでは不十分とあったような気がしたが……。

ある図書館でのつい最近の話、もちろん大人同士の会話だ。

子どもの頃の理不尽に自分を黙らせたことは数知れない。

よかれと思ってやったことが裏目にでたり、
やってはいけませんと言われなければどんなことでもやってみたりして怒られた。

この本のように、わかってくれる大人に出逢えると幸運だ。
そういう大人になれているだろうか?

呑み込みすぎた理不尽にがんじがらめになっていないか?

物事を色眼鏡で見てやしないか?

生き物として、
身体が欲するものを食し、心が欲することのために考え行動したい。

本を読むことは大切だと思う。

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大人はわかってくれない

フランソワ・トリュフォー1959年の長編映画デビュー作。

トリュフォーの自伝的要素が濃い作品。

学校では先生に叱られてばかり、家庭では口論が絶えない息苦しい毎日を過ごす12歳の少年の物語。

ある日学校をさぼって出かけた街で、見知らぬ男と抱き合う母親の姿を目撃してしまう。

シリーズ5作目まで制作された。

「大人はわかってくれない」

というタイトル作品は多い。
それくらいそれが一般的だということだ。
一般的に馴らされていくうちに、
大人と言われるようになってしまった。

何かがおかしい……。

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