絵本で暴露されたサンタクロースの私生活「サンタクロースの11か月」

広告だぜ。

サンタクロースの11か月

マイク・リース文

マイケル・G・モンゴメリー絵

三辺律子 訳

” 

サンタクロースが普段どんな暮らしをしているかなんてなかなか考えることがありませんでした。

国ごとにサンタクロースがいるとしたら、このサンタさんはきっとアメリカのサンタさんなのでしょう。

複数で隔年交代勤務しているのではないかと思っていたのですがそうでもなさそう。

まるで4年に1回のオリンピックを目指すアスリートのように、12月のその日を目指して心身のコンディションを整え1年を過ごしているようです。

そのプロフェッショナリズムに脱帽するしかありません。

見習わなければと思った次第。

サンタさんの年間スケジュールは以下の通りです。

Meiwash クリスマス サンタ帽子 クリスマス帽 クリスマス用 高級なふかふかの帽子 男女共用 大人 子供 イベント 小道具 仮装 コスプレ コスチューム仮装 (M-大人, 1個)

1月 ダイエット
2月ハリウッドへ
3月変装
4月雨の中に唄う
5月日本へ
6月オリンピック聖火の点灯
7月スパイ
8月日光浴とサーフィン
9月勉強
10月ハロウィン
11月休養

ネタバレぎりぎりかと思いますが、それぞれの月ごとに明るいタッチの絵で表現され、意外な一面を見せた濃い内容の絵本になっています。

それはもちろん、読んでからのお楽しみです。

サンタクロースの11かげつ すてきなきゅうかのすごしかた [ マイク・リース ]

したがって、ここでは気になった太字の項目のみを検証していきます。

すべては12月に、世界の子供たちへプレゼントを配布するための準備期間なのかも知れません。

シーズンに向けて自己管理を怠らない真のプロフェッショナルといえるでしょう。

ところで、サンタさんには2024年問題は関係ないのでしょうか?。

すべてをワークと呼んでよいのか迷うところですが、11月を除くとなかなかの過密スケジュールです。

軽々とハリウッドや日本へ行くフットワークの軽さはさすがに世界を股に掛けて活躍しているサンタクロース。

どうやってハリウッドへ行ったか、日本で何をしているかは読んでからのお楽しみ。

どうやら普段の乗り物は、トナカイ動力のソリではないようです。

確かに、普段からあの格好でトナカイ駆動のソリに乗っているとサンタクロースだとバレバレですからね。

ところで、気になる月があります。

6月と7月です。

オリンピックは4年に1回、冬季を足しても隔年開催になります。

6月に採火するわけですから夏季オリンピックなのだろうと想像できます。

7月のスパイ行為も看過できません。

それぞれについて検証してみましょう。

以下は2000年以降の夏季・冬季オリンピックの開催地です。

夏季オリンピック開催年開催地冬季オリンピック開催年開催地
2000年シドニー2002年ソルトレークシティー
2004年アテネ2006年トリノ
2008年北京2010年バンクーバー
2012年ロンドン2014年ソチ
2016年リオデジャネイロ2018年平昌
2020(2021)年東京2022年北京
2024年パリ2026年ミラノ
2028年ロサンゼルス2030年フランスのアルプス地域?

オリンピックの開催地は、ほぼ先進国を行ったり来たりしています。

北京なんて夏季も冬季も開催されているわけですからサンタさんもすっかり中国通?かと思いきや、一説によると中国ではクリスマスを国恥日として祝わない風潮もあるとか……。

とはいえ、商業ベースに則った祝賀ムードは若者を中心に高まっているようです。

サンタクロースは中国語で「聖暦老人」と表されるくらいですから、クリスマスを「国恥日」というほど蔑視されているとは思えません。

巨大な国ですから地域による違いか、日本のように公的機関と国民との認識のずれかも……と思ったりします。

とはいえ、表向きはアメリカと敵対関係にある中国やロシアでのオリンピック開催の聖火点灯に関与していたとなると、翌月のスパイ行為に繋がります。

世界を股にかけて活躍するサンタクロース。

絵本ではアメリカ国籍のようですが、本当は違う国のスパイなのかも知れません。

世界を飛び回っても怪しまれないし3月は変装月間のようですから、スパイとしての条件はそろっています。

ゴルゴ13とやり合ったりジェームス・ボンドと友達だったりする可能性もあります。

いやいや、ゴルゴ13と友達でジェームス・ボンドとやり合ったのかもしれません。

何しろ、オリンピック聖火点灯の前の5月には日本へ出かけているわけですから。

日本?中国?韓国?ロシア?フランス?

どの国のスパイでも構いませんが、子供たちの夢をこわさないスパイであることを願います。

サンタクロースの正体はカーネル・サンダースではありません。

どこかの国のスパイの可能性を否定はできませんが、グリーンランド国際サンタクロース協会が実施する『公認サンタクロース検定の合格者』という説が有力です。

年間数名しか合格できない超難関の試験を突破したエリートのみがサンタクロースになれるといわれています。

となると、グローバルな過密スケジュールも納得できます。

サンタクロースのクリスマスのプレゼントは、彼ら彼女らがソリに乗って世界中の子供たちに配布されますが、プレゼントの中身はすべて同じなのです。

それは「子供たちへの愛」という魔法。

どんなに意固地な大人でも、クリスマスの夜だけは寛容になり子供に優しくしてくれるはずです。

いつも子供に優しい大人は、いつにも増して優しくなります。

ク幼稚園の園長先生や、お父さんやお母さんがサンタクロースになってくれることは少なくありません。

実は、誰もがサンタクロースなのかも知れません。

詳しくはこちらをどうぞ!

サンタクロースの11かげつ すてきなきゅうかのすごしかた [ マイク・リース ]

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