クリスマスに読むクリスマスのおはなし・絵本/クリスマスの小屋

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人は大人になっていろんなことを知ります。

子供の頃はみんな一緒だと思っていたのに、成長するに従い生活環境の違いを思い知らされたり才能というものについて考えさせられたりします。

そして知る現実……。

才能なんて1%で、99%が努力と言い聞かせられてひたすら頑張って生きますが、生活するために費やす時間に追われて努力する時間すら取れない人は少なくありません。

手近なところで折り合いをつけ「幸せなんだ」と納得させるひたすらな生活。

産まれた時すでに違うのであれば、

せめて、このひたむきな幸せを壊さないでほしい。

クリスマスの名作絵本「クリスマスの小屋」紹介します。

クリスマスの小屋/ルース・ソーヤー

クリスマスの小屋 アイルランドの妖精のおはなし (世界傑作童話シリーズ)

思い描く夢は何だろう。

上手くいかないのは何故だろう。

でも……やっぱり今を信じて、

ひたむきに生きる。

オーナ・ホガティは町いちばんの美人で働き者だ。

けれども、彼女をお嫁さんにもらおうとする男は誰ひとりいない。

なぜなら彼女は、いかけ屋という流れ者が町に置いていった赤ん坊だったからだ。

ひたむきにはたらく

オーナはホガティの家に預けられてから一生懸命に働いた。

ホガティ家だけでなく、近所の家で人手が足らないとなればそこでもまたひたむきに働いた。

とにかくひたすら働いた。

働くことで恩返しをしようと思っていたわけではない。

ただ働くことが好きで、働いている自分が好きだったからだ。

器量よしで働き者のオーナは皆に喜ばれ、ホガティ家の人々にも大切にされた。

でも、どんなに頑張っても居候……、

大切にされても優しい言葉をかけられても、他人行儀の「してもらってる」感がつきまとう。

……心からくつろげない……。

やがてオーナは……

やがてオーナは、自分の家が欲しいという夢を抱き始める。

それからずっと、その夢を支えにひたむきに働き、生きた。

いかけ屋の置いていった赤ん坊という理由だけで、お嫁にいけないままずっとずっと働いた。

いつか自分の家に住みたいという夢だけを支えに。

そしてクリスマスがやってくる…………………………。

原作はアイルランドの民話

再話をしたルース・ソーヤーはアメリカを代表するストーリーテラー。

幼少時にアイルランド出身の乳母からたくさんの昔話を聞いて育ったという。

この話はアイルランドを旅した際に伝え聞いた民話のひとつ。

岸野衣里子の柔らかい絵が見事に調和し、胸の奥にじんわり染みる。

クリスマスの夜にどう過ごす?

クリスマスの夜をどう過ごすかは人それぞれだが、できるなら誰かと祝い美味しいものを食べたいと思う。今年それができなくても、来年こそ、いつかは、と思い描く人も少なくないだろう。

降り積もる雪など眺めながら、心温まる本を読みながら、美味しいワインを飲みながら。

そんな過ごし方もイイ!

この一冊を開いて……

クリスマスの小屋 アイルランドの妖精のおはなし (世界傑作童話シリーズ) [ ルース・ソーヤー ]

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ルース・ソーヤーとは?

1880年~1970年

アメリカの児童文学者。民話の研究と普及、児童図書館での読み聞かせの普及の他、作品も多数。

1936年にはニューベリー賞を受賞。

1942年に発行した「ストーリーテラーへの道」は語り手たちのバイブルとなっている。

ストーリーテラーへの道―よいおはなしの語り手となるために

ルース・ソーヤーの他の本 

 

ジョニーのかたやきパン (大型絵本)

義理の息子ロバート・マックロスキーが挿絵を描いた軽快な物語。開いたどのページからも口笛が聞えて来そう。コールデコット賞受賞作品。

ジョニーのかたやきパン (大型絵本) [ ルース・ソーヤー ]

クリスマスのりんご (世界傑作童話シリーズ)

ルース・ソーヤーの他にアトリーやエインズワースなど9人の作家の短編集。クリスマスにまつわる心温まる話。

わかりやすい挿絵とストーリー展開に大人も子供もぐんぐん引き込まれる。

クリスマスのりんご クリスマスをめぐる九つのお話 (世界傑作童話シリーズ) [ ルース・ソーヤー ]

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